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【理学療法士必見】もう鵞足炎の患者が来ても悩まない!鵞足炎の原因と治療方法

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北陸で筋膜、運動、栄養の3本柱で、『北陸の人を健康にする』ことを目標に日々がむしゃに勉強しています!ただ、それだけは食べていけない....結婚してからお小遣い制になって好きなものは買えない.....この現状を変えるために、『理学療法士として、好きなことをして生きていく』方法を発信していきます! 仮想通貨は2017年9月組のネムラーです。

走ると膝の内側が、痛くなってくるんです……..

市民ランナーのAさん

歩くと、膝の内側が痛くなってくるね。

おばぁちゃん

 

年代は違っても、膝関節の内側に痛みを訴える患者さんは多いですよね。

 

ただ、膝関節の内側を大腿四頭筋とハムストリングスのストレッチングをするだけで終わっていませんか?

 

ただ、クワドセッティングするだけで終わっていませんか?

 

膝関節の内側の痛みの原因はひとつではありません。

 

簡単に言うと内反膝の人も、外反膝の人も膝関節の内側が痛くなる可能性があります。

 

今回は膝関節の内側の痛みの代表的な疾患である、鵞足炎の症状と原因、そして理学療法についてお伝えします。

 

鵞足炎とは

鵞足とは

鵞足炎

 

鵞足とは縫工筋、薄筋、半腱様筋の3腱が扇状に付着する部の総称です。

付着部の形が鵞鳥の、足の形に似ているから鵞足という名前が付いています。

 

鵞足炎の症状と原因

鵞足と内側側副靭帯の間には、鵞足滑液包が存在し、鵞足につく3腱の滑走性を高めています。

 

鵞足滑液包のおかげで、摩擦が軽減しています。

 

この鵞足滑液包には、侵害受容器が多く分布しており、鵞足に生じる過剰、かつ繰り返しのメカニカルストレスは、膝関節内側の疼痛の引き金となります。

 

鵞足炎の特徴的な症状は、鵞足部の圧痛と、鵞足に付着する筋肉の圧痛です。

 

鵞足炎の疼痛には、鵞足滑液包の炎症が関与していることが考えられますね。

 

また鵞足に加わる、繰り返しのストレスとは具体的には、膝関節の屈曲・伸展の繰り返しや、伸張ストレスです。

 

膝関節の屈曲・伸展の繰り返しが、鵞足滑液包にストレスが加わり、炎症が起きる。これが鵞足炎のメカニズムだよ!

カタ

 

鵞足炎になりやすいアライメント

鵞足炎って、スポーツ愛好家でも、おばぁちゃんでもなるよなー?

新米理学療法士

 

内反膝(O脚)と、外反膝(X脚)では膝関節を含めた下肢のアライメントは、真逆ですが、どちらも鵞足炎を発症する可能性があります。

 

つまり同じ膝関節内側の痛みでも、ストレスのかかり方で全く異なってきます。

 

なぜ内反膝(O脚)で膝関節の内側が痛いか?なぜ外反膝(X脚)で膝の内側が痛いか?を理解する必要があるね!

カタ

 

内反膝(O脚)が原因の鵞足炎

内反膝(O脚)の下肢アライメントは

  • 膝関節内反
  • 下腿内旋

を呈すことが多い。

 

そして、内反膝(O脚)は変形性膝関節症(膝OA)の特徴的な、アライメントです。

 

変形性膝関節症(膝OA)には、様々な病態を合併するが、そのなかでも鵞足炎の合併率は高いです。

 

内反膝(O脚)の人の鵞足炎ってイメージしにくい…..なんで、内側が伸びるんだろう?

新米理学療法士

 

内反膝(O脚)の人のがなぜ膝関節の内側に痛みが出るか。その解決のヒントになる研究・文献を紹介します!

カタ

 

今回参考にした文献は、整形リハ学会の林典夫先生が編集している、 関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション(下肢)改訂第2版 [ 整形外科リハビリテーション学会 ] です。

 

林典夫先生の本の中で、膝関節OAの患者で鵞足部に圧痛がある群と、ない群に分けて、非荷重位と荷重位のレントゲン画像を比較した研究がありました。

 

比較する項目は脛骨内側顆に対する、大腿骨内側顆の移動距離です。

 

 

出典 :  関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション(下肢)改訂第2版 [ 整形外科リハビリテーション学会 ]  林典夫 (2008)   pp156 図2

 

 

出典 :  関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション(下肢)改訂第2版 [ 整形外科リハビリテーション学会 ]  林典夫 (2008)   pp156 図3

 

内反膝(O脚)でも、脛骨に対して、大腿骨が内側に偏位することで、鵞足部に付着する筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)が内側から圧迫されます。

 

それにより、歩行時など鵞足に機械的ストレスが断続的に加わることになります。

 

言葉で言われると分かりにくいかもしれませんが、図をみると意識しやすいですね。

 

内反膝(O脚)で、内側の筋肉にストレスがかかるイメージができた!

新米理学療法士

 

外反膝(X脚)が原因の鵞足炎

外反膝(X脚)の下肢アライメントは

  • 膝関節外反
  • 下腿外旋

を呈すことが多い。

 

外反膝(X膝)では、鵞足部に付着する筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)が伸張されるため、鵞足と内側側副靭帯の間の摩擦力が増加します。

 

鵞足と内側側副靭帯の間に、鵞足滑液包があるので、炎症が生じるます。

 

外反膝(X脚)の鵞足炎って分かりやすいよね。単純に、鵞足に付着する内側の筋肉が伸ばされているイメージしやすいし!

新米理学療法士

 

スポーツ動作では、ラン動作や切り返し動作の際にknee-in toe-outとなる、動的なアライメント不良を認めることも症例に発症することが多いです。

 

スポーツ愛好家、特にマラソン選手に多いスポーツ障害膝の代表疾患です。

 

マラソンは、膝関節屈曲・伸展の繰り返しが他の競技よりも時間的に多いですし、発症率が高いのも納得ですね。

 

鵞足炎のまとめ

 

  • 鵞足炎の特徴的な症状は、鵞足部の圧痛と、鵞足に付着する筋肉の圧痛
  • 鵞足炎の疼痛の原因は、鵞足滑液包に断続的に加わるメカニカルストレスによる炎症
  • 内反膝(O脚)、外反膝(X脚)ともに鵞足炎になる可能性があるが、機序が異なる

 

次の項目では、鵞足炎の理学療法についてお伝えします!

 

鵞足炎の評価と理学療法

 

疼痛が生じている筋肉を鑑別・評価する必要があります。

  • 縫工筋
  • 薄筋
  • 半腱様筋

疼痛が生じている筋肉がわかれば、持続伸張などストレッチングを理学療法として行います。

 

しかし、ストレッチングだけでは原因の解決にはなりません。

 

内反膝(O脚)が原因の鵞足炎の理学療法

内反膝(O脚)が原因の鵞足炎の場合では、高齢で膝関節OAの方が多いと思います。

 

なぜ内反膝(O脚)なのかその原因を評価して、介入していく必要があります。

 

臨床的では

  • 膝関節伸展制限がないか?
  • 自動での最終伸展ができているか?
  • 内側広筋の収縮に左右差がないか? etc….

を評価します。

 

理学療法としては、膝関節の伸展制限の改善を優先的に行うことが多いです!

 

膝関節伸展制限の改善方法に関しては、こちらで▼詳しく書いています!

【臨床で明日から使える!】評価から推測する膝関節伸展制限因子

 

可動域がない状態で、筋力強化を行っても、狙った効果が得られないですしね。

 

外反膝(X脚)が原因の鵞足炎の理学療法

外反膝(X脚)が原因の鵞足炎の場合では、スポーツをしている人が多いです。

 

スポーツ動作時の、動的アライメントを評価する必要があります。

 

その動作から、臨床では

  • 足関節・股関節の可動性はあるか?
  • 股関節優位な動きができているか?
  • テーピングなどで、アライメント修正すると疼痛は軽減するか?etc….

 

を評価します。

 

理学療法としては、足関節や股関節の可動域練習や、股関節から動けるようなエクササイズを取り入れることが多いです。

 

鵞足炎の理学療法のまとめ

 

  • 疼痛の原因の筋を特定する(縫工筋、薄筋、半腱様筋なのかを特定)
  • 原因の筋肉を適切にストレッチングする
  • 内反膝(O脚)が原因なのか、外反膝(X脚)が原因なのかで理学療法が異なる
  • 膝関節だけでなく、足関節・股関節の評価も必要

 

鵞足部の痛みはや、膝関節の理学療法を行っていく上で早期に改善していくべきポイントです。

 

疼痛の原因がなぜ生じているかを評価した上で、理学療法を行っていきましょう!

 

 

今後も膝関節の痛みや、膝関節の整形外科的テストなど臨床で使える知識・技術をお伝えしていきます。

カタ

鵞足炎についての参考文献

 

1)関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション(下肢)改訂第2版 [ 整形外科リハビリテーション学会 ]
pp 158-160

 

 

 

 

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