【借金返済ブログ】1000万円以上の借金を抱えた27歳理学療法士の下克上物語7話
こんばんは、27歳で年収の4倍近くの借金を抱えてしまった理学療法士のキシタクです。
また引き続きこのブログを書くきっかけになった、僕の借金生活の話をお届けします。
前回までの話は▼になります。
【借金返済ブログ】1000万円以上の借金を抱えた27歳理学療法士の下克上物語1話
【借金返済ブログ】1000万円以上の借金を抱えた27歳理学療法士の下克上物語2話
【借金返済ブログ】1000万円以上の借金を抱えた27歳理学療法士の下克上物語3話
【借金返済ブログ】1000万円以上の借金を抱えた27歳理学療法士の下克上物語4話
【借金返済ブログ】1000万円以上の借金を抱えた27歳理学療法士の下克上物語5話
【借金返済ブログ】1000万円以上の借金を抱えた27歳理学療法士の下克上物語6話
思いがけないリップルコインの暴騰がありましたが、そんな出会い頭の一発に頼らずに下克上を起こすことを決意した僕。
ただ以前より少しだけ、心にゆとりが出てきました。
お店のブログ記事の数も増えてきて、下克上を目指してなんとなく良い方向に向かっている気がしていました。
ところが、人生そう簡単には浮上させてくれなかったのです。
とにかくブログ記事を更新し続けました
BMSに入ってちゃんとブログを書きはじめたのが、2017年の3月末。
それから4か月間、とにかくブログ記事を書き続けました。
最初の2ヶ月ぐらいは書いても書いても、PV(アクセス数)は1日20ぐらい。
おまえのくだらないブログに20人も見にきてくれてんだから、もっとそいつらに感謝しろよw
遠藤さん
遠藤さんそれが、、、このアクセス調べると中国とかイスラエルとかからなんですよ。どうゆうことなんですかね?
私
wwwwwそれは完全にスパムだわwつまりおまえのカスブログなんか誰も興味ねーってことだわよ!
遠藤さん
そんなーーー(T_T)こんなに一生懸命毎日書いてるのに・・・。もう辞めようかな・・・
僕
この頃は心が折れそうになりながらも、BMSでできたブロガーのお友達のおかげで、なんとかここまで続けてこれているという日々でした。
そんな7月のある日のことです。
なんと、、、
ついに1通の問い合わせが入りました!!!
これには本当に感動しました。
熱闘甲子園よりも、24時間テレビのマラソンよりも感動して、泣きそうになってBMSの校長の潤一さんに感謝のDMを送ったのを今でも鮮明に覚えています。
8月また予約が!
この最初の予約があってから1週間後。
また予約が入りました。
それから週に1件ぐらいのペースで、予約や問い合わせが入り出しました。
結局8月は5件の問い合わせがあり、4件の予約が入りました。
もうこれは偶然じゃない!!このまま更新を続ければ絶対にいける!!
自信が確信に変わりました!(松坂大輔 風)
私
4件中3件がリピートに繋がったので、この8月の外苑前サロンでの売り上げが10万円を越えました。
よしよし、このまま行けば年度内には開業できるかもしれない。
しかし、人生はそう甘くありませんでした。
外苑前のサロン
第4〜5話ぐらいにも書いたのですが、僕は知り合いの社長さんから外苑前のサロンを1回2000円で借りていました。
これは相場から考えるとかなりお得な話です。
スポーツジムでのパーソナルトレーニングの場合では、金額に関わらず3割はジム側に払うのが一般的です。
これに当てはめると、僕は90分15,000円でやっていたので、4500円を支払うのが普通です。
その代わり何もないところからお客さんを呼んでこなければいけないので、大変ではあるのですが、金額的には相場より2500円近く得をしている計算でした。
そして『2000円 × 件数』 が青山地区でお店を出す際の家賃を越えない限りは、損益分岐点を下回っている形になります。
ですので全然まだまだこの場所でいいし、何より固定費が全くかからないことが多額の借金を抱えている私にとって最高にいい条件でした。
ところが大事件発生
ところがここでまさかの大事件が発生します。
『10月一杯で外苑前のサロンを撤退します』
オーナーの社長から衝撃の連絡が入りました。
・・・・
これには言葉を失いました。
やっとの思いでお客さんがHPからくるようになってきたばかりなのに・・・
でも今の状況で物件を借りて家賃を払ったら、確実に月々の返済ができません。
かといって物件を借りなければ、せっかくHPから予約が入っても場所がなくて予約を受けることができません。
一旦諦めて撤退して地盤を固めるか、それともまた2ヶ月後に売上げが上がることを見込んで開業という大勝負にでるか。
これは本当に悩みました。
嘘です。
はじめから勝負に出ることしか考えていませんでした。笑
バカは死ななきゃ治らねえなあー笑
遠藤さん
引越し先を探す
早速、開業先を探すことにしました。
まず場所をどこにするか・・・
やっぱり外苑前の近くがいいなあー
なんか青山ってかっこいいしなー
でも青山地区は家賃高いよなー
でも稼げばいいしなー
ということで、青山地区で開業先を探すことに。
物件が借りれない
僕は銀行3社から借金をしています。
返済地獄の時に(今もだけど)、クレジットカードの返済が何度も遅れて2枚ぐらい使えなくなったりもしていました。
おまけにどこの会社にも属していない、毎年経費マイナス計上の個人事業主。
つまり完全に金融ブラックリスト入りして、信用力は皆無になっていました・・・。
・・・正直厳しいねー
不動産会社に務める友達
借金の話はしてないのに、マイナス計上の個人事業主 & クレジットカード遅延2社でこの反応でした。
どうしたもんかなー
とりあえず止まっている暇はないので
・青山一丁目か外苑前か表参道の駅の近くで
・店舗利用可能で
・できるだけ家賃が安くて(最低でも20万円以下)
・駅から徒歩10分以内
・できれば綺麗
この条件の物件(これがそもそも少ないです)に見学に行き、片っ端からダメ元で申し込んでみました。
落選地獄
数打ちゃそのうち当たるだろ!!
そう思ってダメもとでとにかくバンバン申し込んでみました。
でも案の定バンバン落ちました。
しかもこれでキツかったのは、もともと借金返済のために働き詰めでなかなか時間が作れないことです。
昼休みやお客さんの予約の合間を縫って物件を見に行っては申し込んで、そして落ちて。
ここまでが1セットで、これの繰り返しでした。
でもその間ブログの更新は続けなければ、2ヶ月後に開業できてもお客さん増えずに、返済ができなくてすぐに廃業。
ブログ書いても、もしかしたら場所なくて無意味になるかもしれない・・・。
この時が精神的にも肉体的にも1番の修羅場でした。
日本で個人事業主の若者が、事業用の物件を借りることの難しさ
この時すごく感じたのが
「日本ってなんて生きずらい社会なんだろう」
ということです。
僕が物件を契約できない理由は明白でした。
単純に審査会社の審査に通らないのです。
でもオーナーによっては、連帯保証人を立てればOKというところもありました。
ただこの連帯保証人の条件が厳しすぎでした。
・契約者と関係性が深い人物であること
・正社員として働いていること
・月収が家賃の4倍以上であること
・パートタイマーは不可
・年金は月収に含めない
オーナーによって細かい条件はまちまちでしたが、青山地区の店舗物件のオーナーが提示してくる連帯保証人の条件は、概ねこんな感じでした。
だいたい独立して店舗持つ人の年齢的に、親はもう定年してるっつーの!!!兄貴もいねーし、これ長男が圧倒的に不利だな。
そもそも月収が家賃の4倍以上って日本の平均年収が400万ちょいなんだからほぼ無理じゃねーかよ
僕
日本は今法人税を下げて、国民が事業を起こしていくことを応援するようなことを言っています。
こんなんじゃ全然事業なんか起こせねーぞ!!!
僕
やりたくてもできない・・・
またしても大きな壁が立ちふさがりました。
連帯保証人探し
連帯保証人の制度は、親族以外には基本的に頼みたくありませんでした。
絶対に成功する自信はありましたが、こんな多額の借金を背負ったなんの実績もない奴の連帯保証人なんて、誰も引き受けたくないに決まっています。
それに、そもそも連帯保証人はリスクがあるのにリターンは全くありません。
デリケートなお金の話だけに、断るのだって気を遣わせてしまいます。
でもそうも言ってられない状況でした。
お客さんのKさんにお願いしてみる
もう5年以上も、私のパーソナルトレーニングを受けに来てくれている女性の社長さんがいました。
かっこ悪い話ですが、まずはこの方にチラッと相談しました。
すると
あら!じゃあ私が保証人になりますよ。大丈夫!先生が1〜2年失踪しても全然払えるし、帰ってこなかったら適当になんか事業始めちゃうから(笑)
女社長のKさん
この人、神だ!!!!!笑
心の中で何度も何度も敬礼して、不動産屋に電話しました。
ところが、
「お客さんは契約者と関係性が深い人と証明できないからダメ!」
と速攻で断られました。
おじいちゃんにお願いしてみる
うちの母方のおじいちゃんは、もう引退して家も結構大きかったので、お金には余裕がありそう。っとなんとなく思っていました。
「これ以上母に迷惑をかけたくない」
そう思っていましたが、そうも言っていられない状況だったので、借金のことは言わずに開業のためにおじいちゃんに名義だけ貸してもらえないか聞いて見ました。
即答でOKでした。
でも、不動産会社の方がオーナーに電話して結局ダメでした。
理由は、
「いつ亡くなるかわからない人を、保証人にするわけにはいかない」
ということでした。
この後プライドを捨てて妹や、親戚にも話をしましたが、年収足りなくて物件のオーナーに断られてしまいました。
そうしている間にも、時間はどんどん過ぎて期限の10月が近づいて来ました。
もう絶対滞納しないから、死ぬ気で働くからお願いだから審査通してください。
心底そう思っていました。
先輩にお願いしてみる
先輩に頼む。これは最終手段でした。
この先輩というのは、僕が借金を背負ってどん底にいた時にうちに来てくれて話を聞いて一緒に色々考えてくれた先輩です。
(第2話参照↓)
【下克上物語】1300万円の借金を抱えた27歳理学療法士の話 2話
この先輩は、外苑前のなくなってしまうサロンのオーナーの会社の社員でした。
不動産会社からも、
「これであれば取引先の上司という位置ずけにできる。」
と言われていました。
でも・・・、先輩は僕の状況を全て知っています。
ここまで派手に失敗するやつが、次は成功する保証はどこにもないわけで、ある意味全部見られていた分普通の人よりも一番信用がないはずです。
今現在も返済に追われてギリギリなのも知られていました。
そして先輩はこの時新婚で、守るべき家庭ができたばかりでした。
迷惑をかけたくない・・・
それでも諦めきれなくて、結局頼みました。
すると先輩は少し考えた後
「俺は木城くんを信用しているから大丈夫だよ!やってしまおう!」
みたいなことを言ってハンコを押してくれました。
胸が熱くなりました。
結局この先輩が保証人になってくれることで、ここの物件の審査が通って、無事店舗を借りれることになりました。
これが決まったのが10月7日でした。
11月までに決まらなかったら、お客さんをみる場所がなく、廃業するところだったので、本当にギリギリでした。
この先輩には一生頭があがりません。
先輩に恩返しをするためにも、絶対に成功しよう。
絶対に下克上を起こす。
僕の心はまたさらにメラメラと燃えはじめました。
続く