【経験から語る】理学療法士が独立・開業するためにやるべき事

今すぐ理学療法士として独立開業したい方。
あるいは、数年後に独立したい方。
正直、独立・開業は誰でもできます。
しかし、安定的に集客をし経営していくとなると、話はまた別。
本記事では、東京の表参道で整体を経営し、安定的に月100万円の利益をあげている私が、PTが独立するためにやるべきことをまとめておきます。
ずっと落ちこぼれだった私の過去
20代で独立し、ありがたいことに今では月収が安定的に100万円を超えている私ですが、実は、昔は落ちこぼれでした…
私は学生時代ずっと平凡な人生を送ってきました。
私は東都リハビリテーション学院という専門学校を卒業しているんですけど、ここは偏差値が50くらいの超平凡な専門学校です。
そしてこの平凡な専門学校で毎年「仮進級」でした。
仮進級というのは、成績が悪すぎるとつく懲戒のことです。
成績が少し悪いと「訓告」という懲戒なんですけど、僕は毎年懲戒の中でも最高ランクの「仮進級」でした。
これがつくと、翌年の出席日数とか遅刻の数がめちゃくちゃ厳しくなったりします。
具体的にどれだけ成績が悪かったかというと、卒業までに再試が32回ありました。
1科目2000円なので、僕1人で6万4000円納めていたことになります。
これをあとで友達と数えたら、同期で卒業までいけた人達の中で、2番目に多い再試数でした。
つまり超劣等生だったわけです。
そして私の劣等生具合はこれだけではありません。
実は私、国家試験に1回落ちています。
皆さんご存知の通りPTの国家試験って合格率が90%くらいあるじゃないですか。
この試験に落ちるって相当やばくないですか?
なので「俺、頭悪いからなあ」と言って劣等感に浸っている大半の人は、私より頭良いので安心してください。
ちなみに高校も偏差値50くらいの平凡な高校なのに、クラスで40人中38位の成績をとってよく親が呼び出されたりしてました。周りからもめっちゃばかにされてましたね。
私の学生時代はこんな感じで、ただの落ちこぼれでした。
それでも、開業してそれなりにうまくいっているので、「俺独立したいけど、頭も悪いし、実績もないし」と思っているあなたもこれから頑張れば全然大丈夫です。
大事なのは、今からあなたが起こすアクションです!
以下の動画もぜひ参考に!私自身が出演しています!
理学療法士を辞めて独立開業してからの私の年収
続いて、独立・開業である私の理学療法士の年収などリアルな面をご紹介します。
私は理学療法士になって5年半で独立開業しました。
元々落ちこぼれだった私は、この5年半は相当勉強しました。
苦労もめちゃくちゃしました。
1番やばかった時は、2か月でセミナーに17回行って、そのせいで家賃が払えなくなって家にあった服やテレビを売ったりしました。
朝6時に病院に行って文献を読み、夜の2時に帰るなんて日もありました。
元がバカだったから仕方ないですね・・・。
でもその甲斐あってか、実際に自分のお店を構えてから4か月目で売上100万円を達成できました。
落ちこぼれでも頑張ればできるんですね。
参考記事→理学療法士の私が整体を独立開業してからの売上や年収を大公開!
続いて、私が理学療法士として独立前〜独立直後までにやったことを一年目の時から時系列でまとめていきます。
あくまでの経験談ベースですが、まだ開業をしていなかった方には参考になるかと思います。
私が独立・開業するまでにやったこと
ここからは私が実際に理学療法士になってから、どのような勉強や経験をして独立開業できたのかを、体験ベースで書いていきたいと思います。
今ならもっとこうした方が効率よかったなあ、と思うところもあるのでその辺も交えながら書いていきたいと思います。
私
将来独立開業したい理学療法士が1〜3年目までにすべきこと
将来開業を考える理学療法士が1〜3年目までにすることは以下の3つです。
- 整形外科クリニックに就職(転職)する
- メンターを見つける
- 本をたくさん読む
1つずつ解説していきます。
整形外科クリニックに就職(転職)する
私はスポーツ整形で有名な整形外科クリニックに就職しました。
これは本当に正解だったと思います。
ここでもし急性期や回復期の病院とかに就職していたら、おそらく独立はもっと先になっていただろうと思います。
独立開業を考えるなら、絶対に整形外科クリニックがベストです!
というのも、整形外科クリニックは治療院を開いたときに来てくれるであろう「痛みが主訴のお客さん」と同じ属性のお客さんを、毎日みることができるからです。
治療院に来るお客さんのほとんどが「痛みが主訴の方」です。
つまり「痛みを改善するスキル」が必須になってきます。
このスキルを効率よく磨くには、日常的に「痛みを改善する仕事」をすることです。
欲を言えば、地方にある年配の方ばかり来るクリニックではなく、首都圏にある「スポーツ選手」などが来るクリニックが良いです。
年配者ばかりだと慰安目的で来る方も多くて、どうしても治療の効果判定が行いづらく、スキルの成長を実感しずらいからです。
私
急性期や回復期、もしくは老健などだと、理学療法士としてのスキルや幅は広がりますが、こと治療院の開業に関しては非効率かなと思います。
主訴や目的が「痛みの改善」でない方がほとんどだからです。
もしあなたが開業するときに、対象のお客さんを「片麻痺の方」や「OPE後」の方に設定するのであればいいかもしれませんが、特にそうでない場合は早い段階で「整形外科クリニックに転職」することをオススメします。
メンターを見つける
整形外科クリニックに就職したら、まずメンターを見つけるべきです。メンターとは、仕事や人生における「指導者」「助言者」「教育者」「理解者」「支援者」のこと
私の場合はラッキーなことに一年目で入った職場に、今まであったことがないような超かっこいい先輩がいました。
見山さんっていう当時4年目の先輩です。この人がとにかくカッコよかったです。
今でも忘れないのが、入職初日の見学中に「きしろ、お前PTで終わるつもりないっしょ」って言われました。
私(きしろ)「???」
「(いやいやいや、俺1年浪人してやっとなりたかったPTになったばっかりなのに何言ってんだこの人?)」
と思いました。
でもこの見山さんはこんなことをこの日から毎日私に本気で言ってきました。
私も単純なのでだんだん「この人かっこいいなあ」「この人みたいになりたい、この人に認めてもらいたい」ってなったんですよね。
見山さん(左)・私(右)
だから私のようにこれまで実績も才能もないっていう人はまず、自分がこうなりたいと思う「憧れのメンター」みたいなのを見つけた方がいいです。
もし同じ職場にいなくても、講習会とかで尊敬できると思った講師の先生や、実際にすでに独立されている先生に直接連絡して会いに行くなどすることをオススメします。
たくさん本を読む。特に成功法則とか勉強法の本
次にするべきことはたくさん本を読むことです。
私はとにかく本を読みまくりました。
数えていたわけではないので正確ではありませんが、年間で100冊くらいは読んでいたと思います。
どんな本を読んだらいいですか?
開業志望PT
これ、よく聞かれます。
私の回答としては、「成功法則」とか「考え方」とか「勉強法」について書いてある本をまず読むべきだと思います。
治療関係の本ではないんんですか?
開業志望PT
治療関係の本ももちろん必要なんですが、まずはそれよりも「成功法則」とか「考え方」とか「勉強法」について書いてある本を読んでください。
なぜかというと、これらの本を読んでから、治療関係の本を読む方が治療のスキルも効率良く身に付けることができるからです。
今から1ヶ月で自力でより遠くまで行った人が100万円もらえるというレースがあったとします。多くの人はその瞬間走り出します。でも賢い人はその日から短期のバイトをしてお金を稼いで、そのお金で原付の免許を取ってから出発します。
私
この例えは極端ですが、近いものはあると思います。
なのでここで私がまず最初に読むべきだという本をご紹介したいと思います。(どちらもまず最初に読むべき本なので、意識の高い人は大抵既に読んだことがあると思います)
- 7つの習慣
- 思考は現実化する
- 鬼速PDCA
一応臨床の本も紹介しておきます。
- 結果の出る整形外科
- 林典雄の運動器疾患の機能解剖学に基づく評価と解釈 上肢編 (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ)
- 林典雄の運動器疾患の機能解剖学に基づく評価と解釈 下肢編 (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ)
- 解剖学書
- 触診の本
この辺りは必須かなと思います。
他にも知りたい方は以下のLINE@までご連絡ください。
将来独立開業したい理学療法士が2〜3年目以降にすべきこと
私は2年目から休日にパーソナルトレーナーのバイトをはじめました。
結果的に、この経験は後の独立開業に非常に役立ちました。
それは独立開業したときに役にたつ「マーケティング」や「営業力」が身についたからです。
理学療法士がパーソナルトレーナーの副業をするメリットに関しては以下の記事にまとめています。
参考記事→バイトするなら理学療法士(PT)はパーソナルトレーナーとして働くべき
3年目からは週末開業を開始しました。
これは知り合いの経営しているサロンを、1回の施術の売上の20%を支払ってお借りするというスタイルで開始しました。
ですがこれは相当苦戦しました。
パーソナルトレーナーとしてジムで集客する場合は、お客さんが必ずジム内にいたのでとにかく声をかけたりイベントをうてば集客できました。
ですがサロンにお客さんを呼ぶとなると勝手が違います。
この週末開業は正直2年ぐらいは口コミのお客さんが、月に2〜3人といった感じでした。
ここで私の最大の失敗はHPを友人にテキトーに作ってもらって、2年以上放置していたことです。
週末開業した時点でこの辺りのことをしっかり勉強していれば、もっと早く完全に独立開業できていたと思います。
でも当時は、そんなことを私に教えてくれる人はいなかったのです・・・。
週末開業してから2年たった頃、HPを本格的に自分で1から勉強して作りはじめました。
そこからは、『理学療法士の私が整体を独立開業してからの売上や年収を大公開!』の記事にも書いているように、5ヶ月後からは実際にHPからお客さんが来てくれるようになりました。
この経験から私は、将来独立開業することを決めている人は、すぐにでもとりあえずHPを持ち、勉強しながら記事を書いていくことをオススメします。
理学療法士が独立開業する直前にやるべきこと
ここからは、これから1年以内に独立開業しようとする方に向けて書いていきます。
内容は以下の6つです。
- 開業直後の働き方と資金繰りを考える
- 店を出す地域を考える
- 常に不動産をチェックしておく
- クレジットカードやカードローンを契約しておく
- コンセプトとビジネスモデルを決める
- 本気のHPを作り記事を入れていく
では、早速これらについて解説していきます。
1.開業直後の働き方と資金繰りを考える
私はまず病院をやめて非常勤の理学療法士になりました。
理由は最低限の収入を確保しつつ、店のお客さんの集客具合に応じてスケジュールを調整できる状態にしたかったからです。
独立開業してお店を構えるということは、仕事を全部辞めてそこ1本でやらないといけないと思いがちです。
でも実は非常勤で病院で働いておけば、集客状況に応じて病院のシフトを徐々に減らしていくという選択もできます。
常勤だとどうしても拘束時間が長すぎてなかなかお店のことをする時間もなければ、お客さんをみる枠も確保することが大変です。
整形外科クリニックの時給の相場が2000円くらいなので、週3で働けばだいたい月に20万ぐらいは手取りでもらうことができます。
私は当時借金があり、返済を考えると非常勤の理学療法士の仕事で最低限の収入を確保しながら開業を進める、というこの戦略しか選ぶことができませんでした。
ですので、私のように現状貯金がないという人にはこの方法がオススメです。
逆に既にある程度貯金があるという人は、そんな周りくどいことをせずにいきなり病院を辞めて行う方がスピードが早くなるのでいいと思います。
この辺りは貯金の額とあなたの自信次第です。
開業する際に用意するべきお金に関しては以下の動画を参考にしていただければと思います。
2.店を出す地域を考える
お店を出す場所は重要です。
独立開業をする時に都内に出すのか、地方に出すのか、これによってビジネスモデルや戦略も変わって来る可能性があるからです。
この店を出す場所の決める際の考え方は3つあります。
- この地域に出したいから、ここの地域で成功するビジネスモデルを考えるパターン
- このビジネスモデルならどこの地域で成功しやすいか考えるパターン
- ビジネスモデルも出したい地域も決まっていて、気合いと根性でどうにか成功させようと試行錯誤するパターン
これはどれが正解とかはないと思います。
ちなみに私は3つ目でした。
どうしても「筋膜の施術」を、リピートを取らずに3回以内に終了させるというビジネスモデルでやりたかったです。
この理由は、筋膜の施術を信じてずっと練習してきたからです。
場所はどうしても青山地区でやりたかったです。
理由は、青山って日本の中心なイメージでかっこよかったからです。
よく◯◯塾や治療院経営コンサルみたいなところの話を聞くと、「大都市は激戦区だからもう厳しい」とか、「まだ競合がいない田舎がいい」とか言われているかと思います。
ですが僕の個人的な意見としては、自分のやりたいところでやればいいと思います。
結局自分がその地域で上位1割に入れば問題ないので、周りよりも努力するだけだと思います。
なるべく努力したくないという方は、まだライバルが弱いところを見つけてそこでやればいいとも思いますが、結局その程度の気持ちだとその時はいけても、これからライバルがその地域に参入してきたら負けてしまうと思うので、そもそも開業しないで病院にいた方がいいんじゃないかと思います。
3.常に不動産をチェックしておく
開業する時期と場所を決めたら、常に不動産をチェックしておくことをオススメします。
例え開業が1年後だとしても見ていた方がいいです。
理由は、その地域の相場観を掴むためです。
開業する直前に物件を見に行くと、その物件が他と比べてどうなのかほとんどわかりません。
築年数、立地条件、広さ、周りの環境、駐車場の有無、更新期間など、をトータルでみていくらなのか。
そしてその値段は相場より高いのか安いのか、本当にここで決めていいのか。
この相場観と判断力に関しては、物件を見れば見るほど養われていきます。
ですので、普段から不動産屋に行って担当の方をつけてコミュニケーションを取ったり、インターネットで物件を検索したりしておきましょう。
4.クレジットカードやカードローンを契約しておく
これはなんで?って思われた方多いと思うんですけど、絶対に病院をやめる前に契約しておいた方がいいです。
なぜかというと、独立すると一気に信用力が落ちて審査が通りづらくなるからです。
これはもし非常勤になるって方でも、常勤のうちに作っておいた方がいいです。
病院に勤めている頃は当たり前に作れていたんですけど、病院やめると本当に審査通らないです。
通ってもかなり極度額が低くなってしまいます。
クレジットカードもカードローンも審査を通すだけであれば、無料ですし作っておいて損はないです。
私は今学生時代に作った極度額5万円のクレジットカードを使っています(笑)
私
5.コンセプトとビジネスモデルを決める
これはめちゃくちゃ重要です。
正直これが微妙だとどんなに頑張ってもうまくいきません。
これが全てと行っても過言ではないくらい重要です。
ただ、重要が故にここで書き出したらこの話だけで2万文字とかになってしまいます。
またこれに関しては人それぞれ違うので、今回ここで深掘りするのはやめておきます。
とにかくこれはめっちゃ重要なので、よくよく考えてみてください。
考え方がわからないという方は、コドラーのマーケティング本が参考になると思います!
6.本気のHPを作り記事を入れていく
この段階では、よっぽど既存の人脈がない限り確実にHPがないと厳しいです。
今の時代チラシや雑誌広告は費用対効果が悪すぎるからです。
その辺りは以下の記事に書いてありますので、ぜひ読んでみてください。
参考記事→【サロン・整体を開業するなら】ブログ集客以外は非効率すぎて考えられない
仮にチラシを自分で配るにしても、最近はそのチラシに掲載されているお店をGoogleやSNSで検索する時代です。
むしろ、チラシにもQRコードが載っているのが当たり前です。
この流れは今後もどんどん加速していくでしょう。
また、Webサイトを持つ意義は、広告やSEO集客のためだけではありません。
はっきり言って、Webサイトは名刺以上に大切です。
あなたがWebサイトを構築するということは、
- あなたはどこの誰か
- あなたは何ができるのか
- あなたがどんな価値観を持つのか
などのお客さんにとって必要不可欠な多くの情報を、ブログ記事、写真、動画などを駆使して何でも表現することができるからです。
例として、私はブログに
- プロフィール
- お店のコンセプト
- 改善事例
- 動画
- お客様の声
などをあげています。
こういったものがあるWebサイトを持っていると、あなたのことが名刺以上に伝わるわけです。
実際、私はお客様にこんなことを言っていただきました。
「ブログの中にあった動画を見たから木城さんのことを信用できた。他店より単価が高くても…..」
このお客様は、わざわざ他県から私のお店に足を運んでいただいた方で、私自身Webサイトのパワーに驚いたものです。
また、こういったコンテンツはネット上だけではなく、リアルの場で会うお客様にも見せることができます。
たとえSEOや広告からの集客を考えていなくても、Webサイトを持つことはもはや必須だと言えます。
まとめると、治療院集客を本気で考えるならば、”Webサイトがない=名刺がない”ということ。
今の時代リアルでお店があるのに、オンライン上に情報がないというのは大問題なので必ずしっかりしたものを作るべきだと私は思っています。
まとめ:独立・開業したいなら今すぐ行動しよう!
本記事では、理学療法士のあなたが独立・開業する方法を、東京で治療院を経営している私の経験談を踏まえてお伝えしました。
本気で独立・開業を目指すならば、あなたが3年目の理学療法士でも、5年目の理学療法士でも今すぐアクションを起こしましょう!
今、動かない人は一生行動しません。
ということは、一生開業できません!
まずは、あなたの名刺として機能してくれるHPを作成してはいかがでしょうか!?
もし、良ければWebサイト制作マニュアルをチェックしてみてください!
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